20歳を迎えたとき
初めて海を越えた。
場所はアメリカ、ロサンゼルス。
高校時代、周りのみんなが楽しそうにしているなか
わけのわからない規則や、価値観の狭さ
未来への視野の乏しさが僕にとって、とても息苦しく
本質はこんなものではないはずだと
自分自身に言い聞かせていた。
それから1年後、世界一周のスタート地点としてLAを選んだのだ。
古着屋のバイヤーが集うローズボールはもちろん
路上でドラッグを売る黒人、集うチカノ、石けんの優しい匂いを漂わせる白人
全てが広大で、様々な人種の人が同じ空間で暮らしている光景は
驚きと、興奮と、ほんの少しの希望を感じさせるものだった。
そこにはもちろん法律があるだろうが
みんな自由にみえたし、その分の責任をしっかりと背負っていて
現実と向き合う力強さが、ひしひしと伝わってきた。
自由になるって、そりゃぁ楽なことじゃないよな
かっこよさに憧れ、輝いて
今まで感じたことのないほど、胸が熱くなる。
生きる道は自分で切り開いていかなければと、強く決意しつつ
遠く離れた家族や、当時の彼女、友達を想い泣きそうになった。笑
レザージャケットに、履き込んだ517のデニムを合わせ
足下は自分でリメイクしたブーツを履いて。。
そんな7年前。
過去に対しての感情はとくにないが
いまを形成しているそれらには、感謝せずにいられない。
これから先
立ち止まって振り返るときも
そんな気持ちでいれるよう、今日も創ります。